社員の声

「地道な努力の積み重ねで、今の自分がある。」

製造部 製造1課
2016年入社 電子機械科 卒

高砂香料西日本工場を志望した理由は?

香料という分野に見出した興味関心。

ひとことで言えば小さい頃から匂いフェチ(笑)。買ってもらったお菓子は最初に香りを楽しみ、匂いの変化で季節や天候の移り変わりに気付くこともありました。進路に悩んでいた高校生の頃、同じ学校の先輩が「高砂香料西日本工場」に就職したと知り、どんな会社なのかリサーチ。すると、香料というものを手掛ける会社であること、成長企業ということがわかり興味を持ちました。西日本工場は稼働を始めたばかりで社員が皆若く、なじみやすそうなのも決め手になりました。

現在の仕事内容を教えてください。

確実な手順で処方箋通りの香りをつくる。

製造1課の小物調合係で、比較的量の少ない食品香料の調合を行っています。毎日数十件にも及ぶ多くの製品を各担当者が責任をもって製造しています。処方箋と言われるレシピをもとに原料を混ぜ合わせていくのですが、ただ混ぜ合わせるだけでなく、正確な計量と投入順序が決められています。手順を間違えるとお客様が求める品質を維持できなくなるため、細心の注意が必要です。調合が完了すると出来栄え検査を実施し、異常がないことを確認後、後工程の充填へ引き継ぎます。

一日のスケジュールを教えてください。

6:15起床
6:30朝食、支度
7:00自宅を出発
8:00出勤
8:30朝礼
9:00製造業務
12:00昼食
13:00職場の衛生管理業務
15:00製造業務
16:30メールチェック・返信
17:00退社

仕事のやりがいと苦労する部分を教えてください。

既定の品質を、この手で確固としたものに。

多いもので30種類ほどの原料を混ぜ合わせる製品は、調合の途中段階で指定の香りに近い匂いをはなつようになります。「製品が完成してきたな」という手応えを、肌で実感できるのはほかにないやりがいです。また、苦労する点とは言えないかもしれませんが、香料の原料はごく少量でも製品に大きな影響を与えます。その為、レシピに記載された細かい使用量を正確に計量する必要がある為、集中力を切らさない様、常に緊張感をもった作業が必要です。

これからの目標を教えてください。

間違いない製品を届ける製造の大黒柱。

安全安心な製品を、安定的に供給し続けることが目下の目標。製造1課では小口生産の小物調合係のほかに大口生産の大物調合係と装置を使った自動調合係が存在するので、機会があれば大物調合係にもチャレンジしてみたいです。小物調合係に比べて製造量が多く、大型の固定式タンクを使って製品をつくることもあり、スケールの大きな作業になります。さらに余裕があれば自動調合係にもトライし、どの係でも通用するマルチな製造マンになりたいと思います。

印象に残っているエピソード

教育する立場に立つことで得られた多くの学び。

昨年、初めて新入社員の教育担当になりました。実際に経験してみると、日々自分が行っている作業や仕事内容を言葉にして伝えることは、思いのほか難しく、悩む日もありました。そのような時は自分が教わった時のことを思い返し、言葉ではなく、より身につきやすい実際の作業を新入社員に経験させて、私はそばで見守ることにしました。そしておそらくここで間違うだろうなと感じていた箇所で、予想通り失敗しかけたので、途中でストップ。そこでなぜ間違えたのか、どうやったらそれを防げるのかを、一緒に振り返りました。言語化、あるいは視覚化することで、自分を省みる機会にもつながり、教育者の立場で自身が得られるものもあるんだなと感じました。また、自分だけではない、周りの諸先輩方の力も借りることで、自分にない発想や工夫を知れたのも大きな収穫でした。そして月日が経ち、私が担当した新人社員が、堂々と一人で作業をこなしている姿を目にした時は、達成感もひとしおでした。

休日の過ごし方を教えてください。

休日はよく釣りに出かけています。

会社の先輩に誘われたのがきっかけで休日はよく釣りに出かけています。瀬戸内海はアオリイカがよく釣れ、釣りをするのも楽しいですが、食べても美味しいので、今では会社の先輩よりも私の方がはまっています。
釣りには忍耐力が必要ですが、大物を釣り上げた時に味わえる達成感は何ものにも代えがたいです。
また、釣りは幅広い年齢層の方に親しまれる趣味なので、多くの釣り仲間とコミュニケーションを取ることができるのも魅力の一つです。

私の好きな香り

秋の海の香り

釣りが趣味で、年間を通して海によく足を運びます。夏は気温が高く湿気もはらんでいるため、磯の匂いがムワッと鼻につくこともありますが、秋になると空気が澄んでスッと心地よく潮の香りが漂います。大好きな釣りを楽しむワクワク感も手伝って、秋の海で過ごす時間が何よりの癒やし。開放的な気分を存分に味わっています。