社員の声

「品質を守るプロとしての矜持を持つ。」

品質保証部 品質管理課
2020年入社 環境生命科学研究科 修了

高砂香料西日本工場を志望した理由は?

大学時代の研究に通じるものを感じて。

大学時代に有機科学や発酵食品の研究をしており、食品業界に興味を持っていました。研究の中でチーズやキノコといった匂いの強い食品を扱うことが多く、特定の物質で特有の匂いが決まるのは面白いなと感じていました。大学の先生が高砂香料工業を知っていたことがきっかけで私も関心を持つように。子どもの頃、ジュースを飲む時に匂いで選んでいたなということも思い出しながら、食品にも関係する当社を志望しました。

現在の仕事内容を教えてください。

経験と五感をフル活用し、原料と製品に向き合う。

主な仕事は、使用する原材料やできあがった製品の品質検査業務です。物質に固有の物性値をみる理化学検査や、人の鼻と目による匂いや色をみる検査で、原料及び製品が規格に沿った安全・安心なものであるかを確認する分析業務を担当しています。理化学検査では分析手法や使用する分析機器に対する知識、経験が必要となります。鼻や目などの感覚を使う検査では経験はもちろん、五感を研ぎ澄ますことも重要な要素となります。どちらの検査も日々の積み重ねが大事であり、意識して仕事に取り組んでいます。

一日のスケジュールを教えてください。

7:00起床
7:15朝食、支度
7:45自宅を出発
8:15出勤
8:30朝礼
8:45メールチェック・返信
9:00香気検査・理化学検査
12:00昼食
13:00デスクワーク(データのまとめ、資料作成など)
14:00ミーティング(オンライン会議など)
15:00翌日の検査の準備
16:30片付け
17:00退社

仕事のやりがいと苦労する部分を教えてください。

流通する多くの商品に関わっている誇り。

当社で製造されたフレーバーは多くの食品、飲料に使用されています。その中で、私の仕事は製品が正しく製造され、安全、安心な製品を世の中に送り届ける上で重要な役割を担っています。スーパーやコンビニなど、店頭で並んでいる様々な商品を見ると、安心・安全な製品を世の中へ届けることができていることを実感し、誇らしい気持ちになります。鼻や目などの感覚を使う検査では自身の体調に左右される場合もあるので、日々の体調管理には気を使っています。

これからの目標を教えてください。

専門性を高めて全体を見られるように。

品質管理の仕事は理化学検査や匂いの検査だけではありません。当社の製品は多くが食品に使用するフレーバーであるため、一部の製品は微生物検査も実施しています。また、正確な検査を行うためには機器、環境を適切な状態で維持することも重要な業務です。現在の主な担当は理化学、香りの検査ですが、他の業務も経験し、全体を見られるようになることで、品質管理に携わる者としてより専門性の高い社員になりたいです。

印象に残っているエピソード

自分を追い込んだ勉強・トレーニング。

入社して2年間は製造部に所属しており、2022年の春に現在の部署へ異動になりました。その際に必要となったのが、品質検査を行うための知識、技量でした。トレーニングには数ヶ月の時間を要し、勉強漬けの毎日でした。もちろん、先輩社員からの指導や作業マニュアルなど、教育訓練の体制は整っているため不安はありませんでしたが、初めて触れることも多く大変でした。理化学検査では、いくつもの分析項目について原理、手順を確認しながら何度も分析を行い、正しい結果が得られること、繰り返し同じ結果が得られることを確認しました。匂いの検査では、例えばりんごの匂いに含まれる代表な物質は何かなど、自分で覚える部分も少なくないので、繰り返し匂いを嗅ぎながら勉強に努めました。難しいのは、「甘い」や「爽やか」など、自分が感じた匂いの表現方法で、先輩社員と議論しながら表現のすり合わせを行いました。今では検査担当者として業務に携わっており、やればできるんだという自信と達成感を得られました。

休日の過ごし方を教えてください。

車で色々な場所に出かけています。

自然が豊かなので、車で色々な場所に出かけています。しまなみ海道を見ながら三原市の海岸沿いをドライブしたり、世羅町で季節の花を観賞したりしています。また、尾道市では買い物や食事を楽しむこともできるので、バランスの取れた休日を過ごせています。気候が穏やかなので外出することが多いですが、雨の日などは家でサッカー観戦を楽しんでいます。

私の好きな香り

リンゴの香り

高校生の頃はサッカー部に所属し、グラウンドで汗を流していました。日々の疲れの癒やしになったのは、練習後に喉を潤してくれたリンゴジュース。プルトップを開けた瞬間に鼻孔をくすぐった甘く爽やかな香りが、今でも青春の記憶を呼び覚まします。私が好きなことを知り、母がいつも用意してくれた懐かしい思い出もよみがえります。